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不寛容にもほどがある!

現在の日本社会を支配する倫理観では不適切として烙印を押されてしまう、昭和ど真ん中の言動や行動で生きている中年の男性教師を主人公にして、現代にタイムスリップした主人公が、誰かが不適切だと呟けば社会全体が盲目的に不適切を糾弾する不寛容な現代の日本社会の有り様に喜劇で一石を投じる、宮藤...

2015年7月3日金曜日

ちょっとだけ怖い話・・・その1

夕暮れ、車で走っていました。
間道から左折して本道に入るとき、一台の車が近づいてくるのが見えました。
でも十分に車間距離があったので、右折してその車の前に入ります。
近づいてくる車をちらりと見ますと、よく似た車です。
今、私が運転している車にです。
前方の信号が赤であったので、右折のウィンカーを出して停車しました。
そしてバックミラーを覗きますと、
その車は、似ているどころか車種も色もまったく同じでした。
この車を中古車店で購入したとき、
「あまり走っていないので状態がとても良いんだけど・・・」
「色がねぇ・・・で、売れないの」
と店の人が話していた事を思い出しました。
私と同じような変わり者かと思いながら、青に変わった交差点を右折し、二車線の右側の車線に入ります。
その車も私に次いで右折し、左側の車線に入りました。
そして、左のドアミラーを通して近づいてくるのが見えました。
並走しかけたその車に、ふと目をやると
一瞬、私が運転している様に見えました。
ドキリとして、思わず顔を前に向け、急ブレーキを掛けて停止しました。
一瞬の事です。
でも、もうその車がどこにもありませんでした。

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