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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2015年6月29日月曜日

龍野公園ぶらぶら


日曜日、妻の用事に付き合って龍野に出かけました。そして、一人で龍野公園界隈をぶらぶら散歩しました。
ずいぶん昔に仕事で何度か訪れましたが、物見遊山で歩くのは初めてです。
播磨の小京都と言われる町には、江戸情緒から昭和のレトロ感覚が大切に守り継がれていて、どこか懐かしさと安心感を覚える素敵な町でした。

由緒ある龍野小学校の北側には、門に「水練場」と掲げられた武家屋敷風の建物がありました。その北側には龍野城が見えます。龍野城の場内に続く坂道を登りながら後ろを振り向くと、水練場の中が見えました。青い水を満々と湛えたプールが二面見えました。龍野小学校の子供たちは、江戸情緒を満喫できる建物に囲まれた中で水泳ができるのですね。大変羨ましく思います。
そして龍野城の庭園に入りますと、山歩き衣装に身を包んだ年配のご婦人二人が、山道の方に歩まれるところを見かけました。そちらに近づくとご婦人たちから声を掛けられ、「登られます?男性だったら直ぐに山頂へいけますよ、お先にどうぞ・・・」と勧められ、ついその気になって、ご婦人より先に山に登ることにしました。でも、ずんずんと登りご婦人達が後ろに見えなくなった辺りで息が絶え絶えとなり、こりゃ駄目だとそれ以上の登山を諦めました。でも引き返してご婦人達と出くわすのも恥ずかしく思えて、別の山道を見つけて下山することにしました。でも登ってきた道以外に道は無く、やむなく腐葉土が体積したぬかるみの山肌を滑りながら降りることになりました。庭園に降り立つと、靴底がつるつるのスニーカーと衣服は泥水で汚れ、腕には擦り傷、持っていたカメラも泥が付着しているという有様でした。

あまりの疲れで、龍野城近くの和カフェで休むことにしました。
その店”そうめん処露亭”は、地元特産のそうめんや甘酒、梅といった和のテイストのドリンクやスイーツが楽しめる店で、昼前近くでもあり昼食を目当てに客が一人二人と入って来ましたが、私は梅のかき氷を頂きました。
かき氷は、カクテルグラスの様な器に、ぽっこり小山に盛られて出てきました。
スプーンでひとかきしますと、まるで上質のアイスクリームの様な質感でした。思わず口にほおばると上質の滑らかさと共に梅の爽やかさが口中に広がりました。「し・あ・わ・せ・・・」などと幸福感に浸っていますと、ガン!と痛みが頭を襲います。もうその後は、食べきるまで幸福感と頭痛を交互に味わいました。そしてすっかり汗、引きました。

そしてまた、歩き始めます。川に沿って歩くと紅葉谷への入り口がありました。入り口付近でさえ、紅葉の時期にはどれほどに美しい風景になるか想像ができるほどでありました。
そして龍野公園に続く小道を進みます。

一番上の小道を南に歩き続けると、小京都の町並みが一望できました。山肌には幾重にも小道が連なり、何処を取っても絵になる風景ばかりです。下界の喧噪とは無縁の静けさの中で、時折水のせせらぎと鳥のさえずりが聞こえます。

ほんの二時間余りでしたが、至福の時間を過ごすことができました。
播磨の小京都、龍野を満喫するには、きっと丸一日は掛かります。今度は、紅葉の頃に、じっくり時間を掛けて、龍野を堪能したいと思います。

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