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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2013年1月6日日曜日

大河ドラマ『八重の桜』初回を観ました。


2013年の大河ドラマ『八重の桜』初回を観ました。
ドラマは、なんとアメリカ、南北戦争のシーンで始まりました。そしてリンカーンが登壇し、史上最も有名な演説の一つ、ゲティスバーグ演説を唱えます。
「人民の人民による人民のための政治」、恥ずかしながら私はこれまでこのフレーズしか知りませんでした。そして初めて知りました、偉大な演説の趣旨をです。
「ここで戦った人々が気高くもここで勇敢に推し進めてきた未完の事業にここでささげるべきは、
-それは、名誉ある戦死者たちが、最後の全力を尽くして身命をささげた偉大な大義に対して、彼らの後を受け継いで、われわれが一層の献身を決意することであり、これらの戦死者の死を決して無駄にしないために、この国の下で自由の新しい誕生を迎えるために、そして、人民の人民による人民のための政治を地上から決して絶滅させないために、われわれはここで固く決意することである。」
リンカーンは、この戦争の正義はわれわれにあり、我々は必ず勝利しなければならないと宣言しているのです。そしてリンカーンは勝利し、自由の国アメリカの礎となりました。そして、このゲティスバーグの演説が、『八重の桜』の物語にどの様に絡んでくるのか(もしくは暗示となるのか)、とても興味をひかれました。

今回の大河ドラマの主人公、山本八重(後の新島八重)さんについてはほとんど知識がありません。ですが、竜馬が生きた時代の物語ということ(そして、可愛い女優さん綾瀬はるかさんが八重を演じるということ)で、放送が始まるのを楽しみにしていました。
第1回の放送は、八重の少女時代が描かれていましたね。八重はただのおてんばなのではなく、とても利発で、気丈な女の子でした。そしてなにより忠義の篤さの片鱗がうかがえました。
でも第1回の放送で、何より驚いたのが,幕末の主役たちが、幕末の狼煙をあげた佐久間象山の私塾に集まっていたことです。そして、ペリーの二度目の来航と時を同じくして八重の兄覚馬が藩命を受けて象山の門をたたいた時、居合わせたのが勝麟太郎(勝海舟)と吉田寅次郞(吉田松陰)でした。私はこの風景を見て、ぐわっと熱いものがこみあげてきました。そして、覚馬が私塾で友となった川崎尚之助とともに横浜にペリーの軍艦を視察するシーンでは、竜馬がいないか画面の隅々を探してしまいました。恥ずかしい限りです。

この会津が舞台となるドラマの基調となるのが什の掟『ならぬことはならぬ』です。
この言葉には頑迷さとともに、凛とした潔さを覚えます。そして八重が、会津藩の人々がこの先に訪れる悲劇をどの様に受け止めて、そして生き抜いていくのか、ドラマの行き着く先を追っていきたいと思いました。

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