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藪の中

先月、BSで黒澤明監督作品「羅生門」を観ました。同じ黒澤明監督作品である「用心棒」や「椿三十郎」の様な痛快な時代活劇ではなく、陰鬱な気分になってしまう平安時代が舞台の物語です。 物語は、ある殺人事件の重要参考人として捕らえられた盗賊の多襄丸、殺された若侍の新妻真砂、そして殺さ...

2016年7月16日土曜日

わるい女

先日の事です。妻が保育園の子供たちに手品を見せるんやと手品の種本を借りてきました。
そして夏みかん二つとリンゴを一つ買ってきて、夏みかんの皮を剥いたらリンゴが出てきたあら不思議!という手品の種作りを始めました。その瞬間、妻に天然のスイッチが入ったんだと思います。
一個目の夏みかんをまんべんなく丁寧に剥いてから実を取り出し、その剥いた皮をリンゴに被せました。それは手品でも何でも無く、単にみかんの皮をリンゴに被せただけの代物でした。「アカンやろ」と批評してから、子供たちに見せる方は皮を剥かないで、見せない方をまるまる皮を剥いで手で隠せばエエンとちゃあうとアドバイスしました。そして、夏みかんの実を耕太郎と二人で戴きました。
妻はアドバイスを聞き入れて、二つ目のみかんの後ろ側の皮を剥ぎ取りリンゴを中に入れようとしますが、リンゴが大きくて入りません。どだい、みかんより大きいリンゴを買ってきて入るわけないやろ!と耕太郎と二人爆笑しました。それでも懲りない妻は、リンゴの代わりにキウイフルーツを入れる事を思い立ち、そして即席の手品ショーが始まりました。種も仕掛けもないみかんです。でも皮を剥くと・・・ハイ!あら不思議キウイです!
耕太郎と二人、内心大笑いしたい気持ちをかみ殺し、やればできるやんと拍手をしました。
気をよくした妻は、二つ目のみかんの実を皿に入れて持って来てから、二つ目の手品の種作りに取り掛かりました。コップを逆さにしても水が溢れないあら不思議!という手品です。危険を察した私は、外でやってと言い放ちみかんに手を伸ばしかけたその時です。
コタツのテーブルの上空で、妻が水を入れたコップに紙でフタをしながら「出来た!」と言ってコップを逆さにしました。確かに一瞬水は漏れずにいましたが、直ぐに噴き出しテーブルはびしょ濡れ、私も水に濡れました。先ほどまでの楽しい気持ちは一瞬に吹き飛んで、もはやお前に掛ける言葉など無いという呆れ顔で妻を眺めた次第です。
でもしばらくして・・・因果は巡るものだなぁと思った次第です。
夏は心の鍵を甘くするわ、ご用心・・・ねえ皆さん、気をつけて!

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