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不寛容にもほどがある!

現在の日本社会を支配する倫理観では不適切として烙印を押されてしまう、昭和ど真ん中の言動や行動で生きている中年の男性教師を主人公にして、現代にタイムスリップした主人公が、誰かが不適切だと呟けば社会全体が盲目的に不適切を糾弾する不寛容な現代の日本社会の有り様に喜劇で一石を投じる、宮藤...

2015年10月29日木曜日

近くてとても遠い存在

満月の光が照らす道を、連中4人でとぼとぼと歩きました。向かったのは、おばちゃんが亡くなった連中の家です。
おばちゃんと対面するのは、もしかしたら十年から経っていたかもしれません。
白無垢の布団に眠るおばちゃんは、とても小さく見えました。
小さなお顔には薄化粧がされ、とても高齢とは思えないほど、また長く闘病されていたとは思えないほど、安らかで可愛らしい寝顔でした。

連中とは言ってもいつも会っているわけでなく、今では祭りを除いたら一年に一度会うかどうかの連中もいます。おばちゃんならなおさらです。
ですから、おばちゃんの面影として映るのは、もう何十年も前、しゃきしゃきとした話し振りの若々しいお姿です。私ら連中が、いつもほたえあっていた時代の頃です。

同じ町に住んでいたというのに、近くてとても遠い存在になっていました。
おばちゃんのご冥福を、心からお祈りします。

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