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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2015年4月25日土曜日

10年後の、ドローンが行き交う身近な空の安全を確保するために

ドローンとは、リモコンによる遠隔操作やコンピュータ制御によって飛行する無人飛行体の総称だそうです。
ですから昔からあったラジコンもドローンと見なされます。
ですが、二つには大きな違いがあるようです。
ラジコンは、人がコントローラで操縦し、目視できる範囲でしか飛行させることができませんが、
最近なにかと注目されるドローンは、
・テクノロジーの進歩により、自律でプログラミングしたルートを飛行させることが可能
・飛行させることが目的ではなく、飛行させて何らかの役割をさせることが目的
と云われます。

先日起きた首相官邸屋上へのドローンの飛来は、反原発を唱える活動家の抗議行動の一端であったとニュースがありましたが、この事件で
・日本の最重要施設であっても空の警備がまったく無防備であること
・ドローンが簡単にテロ攻撃に使えるということ
を知らしめました。

テロ行為などの重大犯罪ではなくとも、最近ドローンによる建造物への異常接近や損壊事故、また墜落事故が多々ニュースになります。
ドローンを使えば、これまで見ることができなかった視点での映像や写真を撮ることが可能となり、インターネットの投稿サイトではコンテストが花盛りで、人気作品は何十万回何百万回と視聴されます。それが故に、ドローンの飛行がさらにどんどんと過激になり傍若無人になっているのだと思います。事態は深刻です。このまま何の手立ても講じなければ、いずれ人身を巻き込む重大事故や重大犯罪が起こります。

しかし、ドローンは負の利用ばかりではありません。防災や商用の面でも今後欠かせない道具となっていくでしょう。
米国では商用利用として、大きなプロジェクトが動き始めています。
一つは、ドローンによる輸送業務の無人化です。Amazonは既に「ドローン宅配」の実験を開始しました。
もう一つは、何年間も滞空できるドローンを開発し、それを世界中に何千機を浮かべて地球規模のネットワーク網を構築するいうものです。Googleが先日この遠大な構想を発表しました。

日本でも10年後、空を見上げればドローンが常に行き交っているという風景が当たり前になっているかもしれません。
10年後の身近な空の安全を確保するために
・自動車同様のドローンの所持登録の義務づけ
・操縦免許の義務づけ
そして
・ドローン飛行の交通管制システムの構築
・ドローン不正飛行に対する罰則の法令化
が急務であると思います。


※最後に、時事用語辞典のドローン解説を引用させて頂きます。
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無人での飛行が可能な航空機の総称。いわゆる無人機。遠隔操作やコンピュータ制御によって飛行する。
ドローンと呼ばれる機体にはさまざまな大きさ・形状・用途のものが含まれる。軍事の分野におけるドローンは大型であり、偵察や爆撃などに用いられる。商用分野では中型~小型のドローンが空撮に用いられている。2010年代半ば現在ではドローンによる荷物の配送システムの研究が進められている。いわゆるラジコン飛行機に類する小型の玩具もドローンと呼ばれることがある。
軍事用のドローンは、米軍が攻撃や偵察の目的で実際に運用していることが知られている。ドローンには搭乗者がいないため人身の安全性を確保して作戦を遂行できる。ドローンを駆使した作戦の展開対象となっている中東地域の国などでは、ドローンの無力化や捕獲の試みも行われており、俗に「ドローン狩り」と呼ばれている。
と書かれています。
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