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差別の天秤

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2014年10月26日日曜日

今できる迷惑メールの対策について

最近、毛色の変わった迷惑メールが増えました。
送信元メールアドレスが、「NHKサポートセンター」とか「自治会」、「子ども会」という名称で送られてくるのです。そして文面には、たわいもない用件が簡潔に書かれていて、返信を求めたり、文面に貼られたリンクのクリックを求めます。
この様な一見して迷惑メールと判断できないメールは、迷惑メール対策ソフトの網をすり抜けてしまい、どんどん受信箱に溜まっていきます。

悪意ある者が迷惑メールを送りつける理由には、大きく二つあると考えられます。
一つは、実際に使われている有効なメールアドレスを炙り出すことです。
悪意ある者は、流通する個人情報からメールアドレスを得たり、辞書からランダムにメールアドレスを作成して、やたらめっぽうに迷惑メールを放ちます。
迷惑メールが全世界のメールトラフィック(通信網に流れる情報量)に占める割合は、約80%といわれ、それ自体が通信網を脅かす脅威となっています。
この罠である迷惑メールを万一に受信して、その内容に誘惑されて、また誤って返信すると、有効なメールアドレスとして炙り出されていまいます。

そして二つめが、攻撃です。
誘惑メールであったり、他者を偽ったメールを送りつけ、不正サイトに誘導して個人情報を奪ったり、あらぬ要求を突きつけたりします。
またメールにウィルスを混入させて、パソコンやスマートフォン等の情報機器に格納されている個人情報を抜き取ったり、情報機器自体を支配して遠隔操作を行います。そうなれば知らぬ間に犯罪の片棒を担がされることになります。

では何故に、送信元のメールアドレスが、「自治会」などの名称で送られるのか、または知人名や知人のメールアドレスで送られるのか?
簡単な話です。Eメールの送信元名称やメールアドレスというのは、実際の手紙と同様に署名でしかないのです。ですから、例えば私がメールソフトのアカウント設定で第三者のメールアドレスを偽って設定し、あなたにメールを送信したら、第三者の署名であなたにメールが届くのです。

また最近の傾向として、誘導された不正サイトを開くだけで、ブラウザが情報を画面に表示する裏で、不正プログラムが実行されることが多いようです。そして、個人情報が抜き去られたり、情報機器を遠隔操作されたり、ダメージが与えられたりします。


では、どの様な対策をとれば良いのでしょうか?
研究機関で、正規のメールアドレスを認証する技術が幾つか開発されているようですが、広く実用化されるまでには至っていません。

私たちが今、講じられる対策としては、
①ウィルス対策ソフト、迷惑メール対策ソフトを導入すること
②見ず知らずのメールや誘惑メールが届いても、決して返信したり、リンクをクリックなどせずに、すぐに削除する。

また、携帯メールには
リンクが張られた(URL付き)メールを受信拒否できる設定ができるようです。

そして、迷惑メールが頻繁に届く様になったり、不正な要求を求められた場合でも、一切おじけづくことなく無視をする事です。そして、総務省に迷惑メール相談センターがありますので、そこに情報提供することを薦めます。

総務省 迷惑メール対策の案内ページ
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/d_syohi/m_mail.html

迷惑メール相談センター
http://www.dekyo.or.jp/soudan/ihan/

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