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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2013年7月26日金曜日

『ピースとハイライト』聴きました。

夜、ミュージックステーションでサザンオールスターズの『ピースとハイライト』聴きました。
下世話に小林旭の『自動車ショー』のようなコミックソングと思っていたら、意味深長な歌詞を軽快なメロディで歌い上げるサザンオールスターズの真骨頂ソングでした。

一番の歌詞にある
「教科書は現代史を
やる前に時間切れ
そこが一番知りたいのに
何でそうなっちゃうの?」
そうそうと思うと同時に、今の日本では現代史を義務教育で教える事ができないのかな?と思ってしまいました。歴史は立場が違えばまったく異なる幾つもの物語が描けます。
明治以前であれば、歴史のしがらみが少なく、年表と出来事を単純に線で繋ぐ事に異論を唱える方は少ないでしょうが、ですが現代史となれば主義主張が表に出て一筋縄ではいかない。教える側だって、義務教育の内容を定める側だって一枚岩ではない。だから義務教育では教えられない、だから学校を出てから自分で学んで、そして選んで、ということかなぁと、ふと思ってしまいました。

そして二番の歌詞にある
「色んな事情があるけどさ
知ろうよ お互いのイイところ!!」
現代は、いつのまにか正義がぶつかり合う時代、勝ち組だけが生き残れる時代となりました。負ければ終わり、すべてを失う時代です。
でもそんなもの平和(ピース)でも人類の輝き(ハイライト)でもありません。まさに憂鬱と狂気の時代です。
でもピースとハイライトに舵を戻す事はそんなに難しい事ではないよ
「知ろうよ お互いのイイところ!!」
そして
「愛することを躊躇わないで」
と歌い上げる願いの温かみに感じ入りました。

『ピースとハイライト』
リリースされたら、是非買って聴き続けたい歌となりました。

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