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差別の天秤

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2012年11月26日月曜日

”太陽の下でも読書、月明かりの下でも読書”しなければいけないの?ネェKindleくん


紙の新聞に、Kindle(Amazonの電子書籍リーダー)の広告が大きく掲載されていました。

”太陽の下でも読書、月明かりの下でも読書”

ペーパーホワイトのマットなスクリーンと、高解像度、高コントラストの文字表現で、野外でも光の反射を気にせずに読書を楽しめ、また、フロントライト技術(下からライトが照りつけるのではなく、上からスクリーンを照らす)と均等な明るさによって、目の疲れを抑えて、また周囲に気兼ねすることなく夜でも読書を楽しめる。何より省電力で、内蔵バッテリーで約8週間も使用し続けることができる。うん、なかなかの代物だ、と思いました。

そして一押しの技術”独自のフロントライト技術”が図式で解説してありました。
上から、ライトガイド→タッチスクリーン→PAPERWHITEディスプレイの三層構造です。でもふと思いました。それならいっその事、PAPERWHITEディスプレイを透明の液晶ディスプレイに置き換えて文字だけを浮かび上がらせ、第四層に紙を配置すればよいではないか。さすれば、紙の書物と同じになるではないか、と。そして、暗がりでは文字など読まず寝ることだ。だからライトなど無くてよいではないか、と。さすれば、もっと構造が簡素化されてバッテリーの持ちはさらに長くなるではないか、と思いました。

昔は、何か新しい代物がでると、すぐに買っていました。ですからKindleにも興味はあります。手にとって触ってみたい。使ってみたいとも思います。
それでもきっと、それは一過性に過ぎず、すぐに飽きてしまうと思います。紙の本に優ることがないからです。紙の本は、落としても壊れないし、踏んづけても壊れない。破れてもセロテープで貼り付ければよいし、破れて欠けても、読み続けることができます。傷みは味となっていくのです。そして時には枕にもなるし、非常時には焚き物となってくれます。

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