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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2012年9月12日水曜日

金本知憲選手の引退発表に寄せて


仕事から帰ってきた夜、妻から金本選手が引退を発表したと聞かされました。
でも、その引退発表については驚きはなかったです。
しかし、阪神タイガースという球団に対して沸沸とした怒りを覚えました。

連続フルイニング出場も、また連続試合出場も、金本選手がとことん野球が好きだった事の証明であると同時に、阪神タイガースという希なチームにあって、一人でチームを背負わなければならなかった苦悩の歴史であったと思います。阪神タイガースが希なチームというのは、世界一の熱狂過ぎるファンと、世界一の野球場を持ちながら、いっこうに強く出来ないチームという意味です。

そしてまた、阪神タイガースというチームは、阪神一筋のチーム好みする選手には温情溢れるチームですが、タイガースで一時代を築いた、また移籍して活躍した選手には、ホント冷たいチームです。
私は本当に阪神タイガースファンを『止めや!』と思った事がありました。
それは1987年、あの神様仏様バース様のランディ・バース選手を理不尽に解雇した時です。1985年の日本一の立役者が息子の手術に立ち会う為に帰国した直後、難癖をつけて解雇してしまったのです。あの時は悔しくて悔しくて、阪神タイガースに裏切られた気がしました。思い返せば江夏もそう、田淵もそう、掛布もそうでしたね。
偉大な選手の幕引きを美しく飾るのも、プロの野球チームの仕事です。それはファンの望みだからです。それが出来ない阪神タイガースは、まさに国民から乖離した国政政党さながらです。

金本選手の去就について、8月までは、来年も阪神で現役続行というニュースが流れ、来年こそ復活してくれる、そして素晴らしい花道を飾ってくれると期待していたのですが、阪神の大物OBの心ない引退勧告発言や、ここにきてのマスコミのバッシング報道を見聞きし、『勝手なこと言うな!』という腹立たしさを感じていました。
今夜のニュースで見た引退会見の中で金本選手の『疲れてしまった』の一言に思いのすべてが凝縮されていた様に感じました。

これからの阪神タイガースに物申すとするならば
中村勝広さんには悪いのですが、
まずはじめにOBの名誉職の様なGMなど白紙にして、阪神タイガース愛に満ちた本物の若い野心に満ちた経営者を球団のトップに据えて、プロの人事マネジャー、興行イベントマネジャーを布陣に加えて、本当にファンが喜べるチーム作りをすべきです。
またチーム再建のビジョンは”二三年後に常勝できるチームにする”を掲げて、
二軍チームには、しっかりとした育成プログラムと環境を整えて、心技体の優れた選手を育成する。
一軍チームには、ファンが楽しめるゲームメイクができる布陣で、この一二年を戦うという割り切りでスタッフ、選手を配置する。
そう、阪神タイガースはおもいきり革新しなければならないと思います。

そうそう本気モードの一軍布陣の提案です。
21世紀初頭の常勝タイガースの一員であった面々を、プレイングマネジャーに招聘するのは如何でしょうか?
金本、矢野、下柳、ジェフ・ウイリアムス、赤星、
ゲーム中、選手ではどうしようもなくなった時、マネジャーが助っ人登板すれば良いのです。ファンは喜びます。楽しめます。

そして二軍監督(兼タイガース総監督)には野村克也氏に再びなって頂きましょう。
野村氏の野球のすべてで新生阪神タイガースの次代を担う若者の心に灯火を点して頂きましょう。

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