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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2012年4月20日金曜日

ダルビッシュ有の覚醒


今朝、ダルビッシュ有選手の、メジャーリーグ3戦目の登板試合をテレビで観ました。
相手はアリーグ中地区のリーダ、デトロイト・タイガースです。
そして、今日のダルビッシュ有は集中していました。

この試合の主審Estabrookは
一回表タイガースの先発Wilkのアウトロー、低い!?と思われたボールをストライクコールしました。
『ストライクゾーンが広い』
 ダルビッシュ投手は、このフォーマットを見事に利用し、良く制球された七色の変化球でタイガース打撃陣を翻弄、そしてようやく
『これぞダルビッシュ!』という片鱗を見せて、二勝目を挙げました。
圧巻は三回裏、
先頭の9番R.Santiagoに四球を与えた後、
1番A.Jaksonをアウトローのフォーシームで見逃し三振
2番B.Boeschは真ん中、大きく落ちるカーブで空振り三振
そして3番M.Cabreraをスライダーでセンターフライに打ち取りました。
MLB.com Thu,Apr 19 TEX 10-3 DET
http://mlb.mlb.com/mlb/gameday/index.jsp?gid=2012_04_19_texmlb_detmlb_1&mode=gameday

メジャーリーグ初登板となった4月10日のマリナーズ戦では、初回から思わぬ乱調で、どの球もストライクが入らず、そしてみるみる投げ急ぎが酷くなりました。ダルビッシュの投球スタイルは、しっかりと打者を観察しながら緩やかにしなやかに、そしてぶれることなくボールをリリースして捕手の構えたミットに投げ込む、です。ですがこの日は、もう投げることに精一杯という状態に見て取れました。投げ急いで投げたボールは、ストライクゾーンから大きく外れ四球を連発、そしてストライクゾーンに苦肉に投げたボールは痛打されました。
MLB.com Mon,Apr 9 SEA 5-11 TEX
http://mlb.mlb.com/mlb/gameday/index.jsp?gid=2012_04_09_seamlb_texmlb_1&mode=gameday

今日のダルビッシュも、まだまだ100%ボールをコントロールするには至っていませんでしたが、でも一球一球に思案がある様に見えました。
ダルビッシュは、ゲームの最中に、フォームを修正したり、決め球を選択し直したりと、その日の体調、状況に応じて、スタイルを変化されるずば抜けた対応力・総合力を持った投手ですが、それらは並外れた集中状態の成せる神業です。

集中状態(concentration)
それは、外部の雑音が一切排除され、肉体の隅々まで神経が行き届き、そして頭も心も波紋一つない状態。そして思考が最高に研ぎ澄まされた状態です。
ダルビッシュは、好きな野球を極めるためにあらゆる事に取り組んだのでしょう。
そして入団時のひ弱なのっぽ君からメジャーリーガー級の強靱な肉体と、スマートな頭脳、そして集中状態を身につけたのです。
ですから、今日の試合は、ダルビッシュがメジャーのマウンドで、その集中状態へと覚醒する試行ができたのではと思います。

ダルビッシュの次回登板は、本拠地Rangers Ballpark in Arlingtonでのヤンキース戦です。
次の試合で、ダルビッシュは、とんでもない偉業を達成してくれるのではという、期待がわき上がってきました。

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しかし、レンジャーズの打棒は凄まじいですね。
ダルビッシュの初登板マリナーズ戦では、初回のダルビッシュの乱調を、4発のホームランで帳消しにした上、勝利まで授けました。
そして今日の試合では、三回までに10安打し、そして打つだけにとどまらず、クリーンナップもアグレッシブに走塁します。
ほんと、レンジャーズは、走攻守を兼ね備えたメジャーリーグ屈指のエリー集団です。

そして今日の対戦チーム、タイガースですが、
中継音声に、デトロイトのおっさんの怒声が響いていました。
思わず笑みがこみ上げました。
Comerica Parkが、古き良き?甲子園に感じました。
デトロイトのタイガースファンも熱そうです。思わず親近感が湧きました。

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