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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2012年2月10日金曜日

今日は休日、東川篤哉さんの小説を読んでます。


朝から、コタツに入ってまったりとくつろんでいます。

でも、目覚めはいつもの通り5時半でしたよ。
居間に入ると、耕太郎がすでに起きていました。
耕太郎が自分で早く起きるのは野球に関しての時だけでしたのに。。。
そう朝練、そして公式戦当日です。

『早起きやな』
と声をかけますと
『今日はいくさやから』
威勢のよいことをいいました。
6時、一緒に朝食を食べ、
6時半、耕太郎は身支度を調え、家を出ました。
その後、続くようにさくらが出て行きます。さくらは今日は試験会場の手伝いだそうです。
そして妻は朝食を片付け、私は洗濯物を干してから、8時頃まで『おは朝』を見ながらコーヒーを飲み、たわいもない会話をしてました。

一人になって、ふとコタツの上にあった本を手に取りました。
東川篤哉さんの探偵小説『はやく名探偵になりたい』でした。
さくらは東川篤哉さんの小説を好んで読んでいるようなのです。
そしてペラペラめくりました。
『烏賊川の市街地から遠く離れた山の中腹。。。』
で始まった鵜飼杜夫探偵のボケ味が秀逸な本格的推理&喜劇の始まりです。
クククっ、と笑いを漏らしながら読み進めますと、すぐに三時間が経過しました。
長編というよりも主人公が決まった短編、ショートショートという呼び方があっているかもしれません。

この本の前にもさくらが置きっぱなしにしていた
鯉ヶ窪学園探偵部副部長の霧ヶ峰涼ちゃん主演『放課後はミステリーとともに』を読みました。
東川篤哉さんというのは後書きでも書かれていますが、『本格ミステリー』志向派。ですからトリックがとても凝っていておもしろいのです。ですがそれ以上に、共感できる笑いがちりばめられているのです。東川さんは広島出身で大のカープファンです。それもあるのでしょうが、昭和の野球ファン(アンチ巨人ファンというべきでしょうか)には、ククク、とこみ上げる笑いを誘うエピソードもいっぱいです。
『放課後はミステリーとともに』では、怪しげな容疑者の名字は皆往年のジャイアンツの選手、そして涼ちゃんの友達はカープの選手といった具合。そして、『八時半の男』や『空白の一日』などのプロ野球のエピソードが何気に挿入されているのです。

そして何より涼ちゃん、可愛い女の子なんですよね。前半部、気ばかり先に立ったヘンテコな男の子として読み進めていましたが、女の子と判明してからは、その言動や行動がとても可愛くなりました。こんな娘がいたら楽しいだろうな、なんて夢想しながら読み進めた事思い出します。

私が中高生の頃、進んで読んでいたのは、赤川次郎さんの初期作品である学園推理物、そして星新一さんのショートショート、もう一つが映画のノベライズ(原作本もしくは派生本)でした。
東川篤哉さんの作品というのは、それら三つの作品群のエッセンスをうまくミックスされているように感じています。そして何より『押しが強くない』作風がいいです。

耕太郎とさくらが帰ってきたら一緒に昼飯でも食べに行って、晩はまた、続きを読みたいと思います。

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