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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2014年7月13日日曜日

「負けに不思議の負けなし」

神戸甲北高校、一番から九番まで打線の切れ目がなく、特に上位打線の打力は驚異的でした。
しかし、それでもゲームの勝敗は下駄を履くまで分かりません。
1回、2回と三塁まで走者を進められるものの、二つの外野手のファインプレー(松本君、岡本君)もあって先取点を許しません。
松陽高校にとって3回までに先取点を奪う、これが試合を有利に進める絶対条件、そう感じました。甲北のエース濱田君は制球に苦しんでいました。3-2が続きます。そしてヒットも出、先取点のチャンスはありました。でももう一本が出ませんでした。濱田君を苦しめるねちっこさがありませんでした。

そして3回、9番高橋君を四球で出してから怒濤の4連打で3点を奪われました。
4回は7番木山君からです。なんとか下位打線を討ち取って、ここで流を変えてくれたらと思いました。しかし、序盤あれほど果敢な守備を見せていた野手陣が守りに入ってしまった。
7番木山君のライトフライを松本君が大事に取ろうと一瞬躊躇し落球、
8番梶君の送りバントを奥本君、木村君が一瞬お見合い状態となり、処理した木村君が一塁に悪送球
この間、二塁をカバーしていなかったために、打者走者梶君が二塁に進塁
9番高橋君のサードゴロを奥本君が本塁にワンバウンド送球、井鳥君も本塁上でブロックできていなかったため、木山君に回り込まれて追加点を奪われます。
そして1番、4番にヒットで追加点を奪われ、この回5点を奪われました。

5回、先頭打者7番木山君の左中間の当たりを岡本君が深く回り込んで二塁打にし、その後二死一三塁から一塁走者近藤君がディレードスチールを敢行、二塁に送球される間に、三塁走者高橋君が本塁を駆け抜けて9点目を奪われます。

6回、3番池田君ヒット、4番山本君二塁打、5番松岡君四球で満塁となり、6番濱田君のヒットで10点目、コールドが成立しました。

松陽ナインが開き直って、楽しんで、持てる力を出し切って、勝負ができなかった事が、至極至極残念です。
耕太郎は、先週末最後に見た練習試合で見せてくれた、しっかりとボールを内に引き込んで強く叩く、というバッティングができず、打たねば、という気持ちの焦りが早いカウントからの温いバッティングとなって、自らも、またチームをも奮い立たせる一打を放つ事ができませんでした。しかし守備では、最後までしっかりと打球にチャージし、持てるパフォーマンスをぞんぶんに見せてくれました。

「負けに不思議の負けなし」です。
高校野球が終わる7名の3年生も、また新チームを作っていく16名の2年生、17名の1年生も、この言葉を噛み締めて欲しいと思います。
努力は貴い、しかしここぞという時に、ぞんぶんに力が発揮できないのは、まだまだ足りないものがあるという事です。野球だけじゃあない。それを見つけて自分の物にする努力こそ、必要です。これから何度も訪れるであろう最高の舞台で、君たちが力が出し尽くせる猛者へと成長する事を、君たちを応援する皆が願っています。

そして最後に、
「勝ちに不思議の勝ちあり」、勝った時でも、何か負けに繋がる要素があった場合がある。ここぞという時に、勝つためには、負ける要素は何だったか、そしてその要素を消せるかを考えていく必要がある、という意味だそうですが、
神戸甲北ナインには、この言葉を贈ります。
応援しています。

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