昨日、鹿島中野球部は、加古川市野口球場で、第34回加古川地区中学校大会準決勝戦を加古川中部中と戦いました。
鹿島中は幸伍、中部中はサウスポー・エース、どちらも力強いストレートが身上です。
試合は0-0のまま、7回裏鹿島中の攻撃を迎えました。
この回先頭打者は打ちたい・打てない症候群の耕太郎、ですが前の打席で四球を選んで出塁しています。打席に向かう前、藤原監督から呼び止められました。何かしらの指示、言葉を頂いてバッタボックスに立ち、バントの構えで相手投手を牽制、しかし2球で追い込まれました。1球ウェストボールを見送った第4球、真ん中高めのボール球を素直にミートしました。打球は、広い野口球場の左中間のど真ん中を転々とし、二塁打。チャンスを作りました。
そして、次打者拓樹、前の打席でも巧いバントを決めています。中部中の内野陣は、1球1球打席近くまで走り込んできます。そのプレッシャーのかけ方は見事でした。そのバント包囲網おも破る絶妙のバントを決め、これが内野安打となり無死1・3塁。
健介の投手後方のバウンドの高いゴロに3塁の耕太郎は自重し、一死2・3塁。
悠将が四球を選んで満塁。
そして、悠介が3-2から押し出し死球を受けて、0-1x勝利しました。
※試合記録写真
Picasa写真ギャラリー 2011-05-14 中部中戦記録写真
試合を鹿島中優位で進めた、バッテリー、内野・外野の守りがよかった、それが結果的に勝利の女神の微笑みを授かったのでしょう。
鹿島中に戻る車中で、藤原先生が『ヒットはそうそう打てるものではないし、本人が理想と思うヒットはなおさら難しい。どんな不格好な当たりでもヒットになれば、それはヒットであるし、幾ら素晴らしい当たりでも野手の正面をついてアウトになれば、それはアウト。耕太郎には、結果をもっと喜んで欲しい。』と耕太郎評を聞かせて頂きました。
野球を始めた頃、どんな形であろうとヒットを打てば、素直に喜んでいました。しかし、中学生となり思春期を迎えると、はにかみ、どうも喜怒哀楽が素直に出せない。
それに、なにか理想のイメージがあるらしく、打席で迷い、それが集中力を欠いたプレーに見える。でも、彼なりに考えて、悩んで野球に取り組んでいるのは、野球が大好きな証拠であり、それはそれで微笑ましく思います。
と同時に、やはり、試合では、どんなに不格好であろうと、チームにとって勢いづく結果であれば、素直に喜ばなければいけない。『幸運の女神』『勝利の女神』に感謝しなければならない。『素直さ』『感謝』そして『信じる気持ち』は、次打者に受け継がれ、『女神達』は微笑み続けてくれます。
グラウンドに放たれた選手は、先に述べた気持ちを常に持ち続けて欲しい、そう思います。これは、野球だけじゃあ無い、これから出会う様々な場面での、人としての心の持ち様の基本だと思います。
今朝も、昨日と一寸違わず、素晴らしい天気で明けました。空は白々とそして徐々に青みを増し、優しい陽光は徐々に町を広く照らし、空気は澄んでいます。
さぁ、決勝です。
鹿島中野球部の選手達へ、今日も『女神達』の微笑みを授かれるよう、 『素直さ』『感謝』そして『信じる気持ち』を持ち続けてグラウンドを駆け回って下さい。
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