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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2010年9月28日火曜日

息子として叶わなかった『野風増』の世界

二十代の頃、よく友と酒を酌み交わし、語り、歌いました。ただ、叶わなかった事は、父 と酒を酌み交わせなかった事です。父は、第二次世界大戦に出兵し、終戦を南方洋で迎え ました。私は父、45歳の時、生まれました。
『わかば』、安い煙草を嗜み、吸い口部分 は手でほぐし、キセルに詰めて、最後の一服まで無駄にしない父でした。しかし、酒は呑 まなかった。最後まで、その理由はわかりませんでしたが、誓う事があったのだと感じて います。

『野風増』、この歌は、野人の如き風貌に、繊細さと剛胆さを秘めた関西が誇る昭和のフォーク・シン ガー河島英五さんの名曲です。彼は2001年、病に倒れ、48歳、この歌の詩のように 、息子と酒を酌み交わす事なく、逝きました。

私には二人の息子がいます。長男(遼太郎)は今高3、後2年で二十歳となります。『野 風増』とは対局の性格ですが、芯は強い男です。名の通り、遼遠を見渡しながら一歩一歩 、自分の夢に向かって欲しい、そう願っています。
次男(耕太郎)は中2、『野風増』の素養はありますが、まだまだ芯が弱い。名の通り、 新天地を耕し切り開く者になって欲しい、そう願っています。
そして、親子共々、数年先まで健康であれば、気恥ずかしいところはありますが、馬鹿話 に花を咲かせて、旨い酒を酌み交わせたらどんなに幸せか、と思います。


YouTubeに、歌『野風増』をアップしました。

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