今日のMariners戦、テレビで観ました。
すっかりとメジャーリーグの流儀に馴染んだといいますか、どんどんとストライクコースで勝負を挑み、序盤の三イニングは僅か26球で9人の打者を退けます。その後も散発で安打は許すものの、9人中7人の左打者を擁するMariners打線を翻弄し続けました。
そして最終回、1アウトから不運な安打の後、2.4億ドルの男Robinson Canoにまさかのホームランを浴びて完封は逃しましたが、
110球、6安打、1四球、11三振という成績で完投、10勝目を挙げました。
ゲームセット直後のグラウンド上でのインタビューで、
「(Canoに打たれたホームランについて)あのコースの球を、あんな風にホームランされたことがないので、すぐに気持ちを切り替えられました」と、さらりと答えていたのが印象的でした。
Canoは、アウトコースの速球に力まずアジャストしただけに見えました。しかしその低い弾道の打球は、ぐんぐん伸びて左中間スタンドの最前列に飛び込んだのです。ほんと、呆れるしかないホームランでした。
でも1.6億ドルの投手は怯みません。後続の左打者二人を150㎞を超えるアウトローの速球で見逃し三振に仕留めゲームを締めました。
そして、田中将大投手のメジャーリーグ投手部門の成績は次のようになりました。
勝ち数(W):10 (1位) ※同1位 MARK BUEHRLE/TOR
勝率(ERA):2.02 (3位) ※1位 JOHNNY CUETO//CIN 1.85
QS数:13 (1位)
投球回数(IP):93.2 (6位) ※1位 JOHNNY CUETO//CIN 102.0
奪三振(SO):103 (6位) ※1位 DAVID PRICE/TB 111
WHIP:0.94 (3位) ※1位 JOHNNY CUETO//CIN 0.77
この試合、田中投手と並んで惚れ惚れしたのが、Yankees主将 遊撃手DEREK JETER選手の守備です。まるで打球の方向を知っていたかのように打球に追い着き、危なげのない捕球動作から安定したスローイングに移り走者をアウトに仕留めます。解説の梨田さんは、基本練習の賜物と評されていましたが、まさに守備のテキストです。
名手は、守備動作が確実に行える位置で打球を捕球し、スローイングに移る一瞬の合間に、間(ま)を取って正確無比なスローイングを実現しているのです。
そしてバリバリの名手JETER選手が、今季限りで引退してしまうという事実に、今更ながら寂しさを覚えました。
0 件のコメント:
コメントを投稿