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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2014年1月30日木曜日

人はどこから来て、どこへ行くのでしょうか?

ずいぶん昔、霊魂に重さがあるのか?ということを実験した科学者の話を読んだことがあります。臨終を迎える人の死の直前、そして死後の体重を計り、死後に体重が軽くなった分が霊魂の重さだと言います。
私は、霊魂に重さがあるかどうかに言及する気持ちは毛頭ありませんが、ただ霊魂の存在は信じています。

科学者は、私たち人類は地球上の生命進化の最先端にあると言います。地球上で偶然に生まれた単細胞が分裂を繰り返し、激しく変化を遂げる地球環境にも順応しながら様々な形態へと生命進化を遂げました。そして最後に現れたのが人類、私たちだと言います。

そして45億年の進化の果てに現れた私たちは、遂に体のメカニズム、遺伝のメカニズムを解き明かし、拙速な人工進化を模索始めています。
始めは、事故や病気で失った体の部位を模倣した器具を装着することから始まり、やがては体の機能を機械で補える様になりました。そしてさらに人工物で機能を代替できる日も近いかもしれません。
人工眼の研究をニュートンで読んだことがあります。テレビカメラで撮影した映像を脳に送信し、そして脳が受診した映像をテレビに映し出すのです。ぼやけてはいますが輪郭はしっかりと再現されていました。
また人工手については、まるで本物の手の様に被験者の意思通りに曲げたり物を掴むことが可能になっています。
最先端医療では、遺伝子操作です。遺伝子の情報が幾つか解明され、遺伝子レベルで様々な事柄が特定できる様になりました。そしてさらには、遺伝子の組み替え、置き換えによって、遺伝病の根絶やiPS細胞による臓器再生が行われようとしています。
そして昨日1月29日、理化学研究所が研究発表したSTAP細胞の発見は、さらに人工進化を加速させるかもしれません。STAP細胞には、生命を育む胎盤を人工的に作り出し、また細胞の老化を初期化し不老化する力があるとされます。

遺伝子には、また別の応用が模索され始めています。
現在のデジタルデータ記憶媒体(磁気ディスクや光学ディスク)はデータの長期保存ができません。そのため、石にデジタルデータを刻みつけて何千年何万年という長期保存を可能にする研究が進められています。この長期保存のもう一つの研究が、遺伝子の本体DNAにデータを記憶させるというものです。DNAにデジタルデータを書き込んで、遺伝情報として未来に伝達するのです。

この様に、現代の最先端医療や科学の視点で見ると、体は精密な機能の集合体であり、DNAは体とその成長の設計図であり、また伝達媒体です。
では霊魂はいつ体に宿るのでしょう。もしかしたら、受精後、胎盤で体が作られていく過程で、霊魂の受け入れが可能となるのかもしれません。そして霊魂を宿し新たな人として生まれるのかもしれません。
霊魂は体から離れると、神聖なる場所で真っ白に洗われて、そしてまた新しい体に宿り、新しい人として生まれ変わるのかもしれません。

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