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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2013年5月17日金曜日

国会議員の許されない発言について



日本維新の会が、橋下徹代表の『戦時の性処理』肯定発言が引き起こした火災を何とか消火しようと開いた釈明会見で、西村真悟衆議院議員がとんでもない差別発言をにべもなく行いました。

これほど酷い発言ではないにしろ、約40年前、社会にも家庭にも、そして小学校の中でも、差別の言葉が溢れていた、そんな不快でやるせない記憶が甦ってきました。
人種差別は、戦時下、また非民主国家の統治において、悪政に苦しむ大多数の民衆の怒りの矛先を他に向けさせる為に意図的に作られたものであると考えます。
日本人は、第二次世界大戦敗戦の復興過程においても、長らく人種差別意識を拭い去ることができませんでした。それでも戦後70年の間に、日本国憲法の根幹理念である”基本的人権尊重主義”がこの国に根付くために、法律が作られ、教育や指導が行われてきました。そして現在の日本は、”人権を尊重”する意識が根付き、また人種差別が解消された先進国であると思います。

しかし、民主主義、自由主義の側面として、利益の為に差別を利用するもの、社会を恨んで差別に向かうもの、そして根っからの差別主義者、は存在します。これは恥ずべきことですが、性急な粛正はできません。私たちは、これからも真摯に差別廃絶の教育や指導を続けていかなければいけない、そう考えます。

しかし、西村真悟衆議院議員はこの度の差別発言で、国民から国政を託された代議士として、日本国民の資質を諸外国に歪めて発信するという、大変重い罪を犯しました。
また、差別発言の対象となった国の国民のいいようのない不快感、不信感を招きました。
日本維新の会は、離党ですまそうとした西村真悟衆議院議員を除籍処分にするようですが、もうこれは一党だけで済む問題ではありません。
今、日本政府、そして日本がとるべき事は、早急に安倍晋三首相が相手国首相、大統領に親書で最大級にお詫びし、また国会の総意で西村真悟衆議院議員を議員辞職させなければいけないと考えます。そして、先の二つの罪をけじめを持って裁かなければいけないと考えます。


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