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”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2013年5月15日水曜日

「二流の人」ひっさげて海援隊がやってくる!


武田鉄矢さん率いるフォークグループ「海援隊」のコンサートが、今月28日に姫路であるそうです。昨日の夕刊に比較的大きな記事で載っていました。そして、主催者に懇願されて、二十年ぶりに「二流の人」を歌うことに決めた、と書かれていました。

『官兵衛地元で“二流”への応援歌』

海援隊を旗揚げされた1970年代は、すでにフォーク界にはビックネームが存在しました。
武田さん曰く
「(僕らは)陰の存在だった」
「天下を取れなかった官兵衛に自らを重ね、反骨を込めた」
そして生まれた曲が「二流の人」(1979年)です。

来年のNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』は、姫路で生まれ、安土桃山時代に秀吉の軍師として名を成すも、その後天下取りの夢は叶わず、筑前(現在の福岡県)に封侯された黒田官兵衛の物語です。この、姫路、また海援隊のふるさと福岡に縁の深い官兵衛を歌った「二流の人」が、姫路で再び披露されることに楽しみを覚えました。
武田さん続いて曰く
「(いくら頑張っても)彼ら(ビックネーム)の人気には及ばなかった。歯がゆくてね。天下がなんだ、人気がなんだって、すねたもんですよ」
「(でも)、自分は二流と思い込んでいる人の応援歌になればいいね」

デビューを果たし、大ヒットを放ちはしても、一発屋と揶揄される。血気盛んな男子は、惨めさと悔しさがないまぜとなって、官兵衛の苦い生涯に思いを重ね合わせたのでしょうね。
ただ、二流が苦みであったとしても、そこに後悔という悲哀はない。意に反する”二流”の道であるかもしれないが、その道を懸命に歩んでゆけば、やがては唯一無二の『我の道』となること、黒田官兵衛が、そして海援隊が示してくれた。

私は、この『二流の人』の生歌を、姫路の地で是非聴きたいと思います。


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