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不寛容にもほどがある!

現在の日本社会を支配する倫理観では不適切として烙印を押されてしまう、昭和ど真ん中の言動や行動で生きている中年の男性教師を主人公にして、現代にタイムスリップした主人公が、誰かが不適切だと呟けば社会全体が盲目的に不適切を糾弾する不寛容な現代の日本社会の有り様に喜劇で一石を投じる、宮藤...

2025年4月19日土曜日

悪い奴ほどよく眠る

 今年65歳となる私が観てきた数多くの映画作品の中で、一番痛快であった映画は何か?と問われれば、迷いなく黒澤明監督作品の時代劇「椿三十郎」(1962年)を上げるでしょう。では一番唖然とさせられた映画は何か?と問われれば、昨日までならM・ナイト・シャラマン監督作品のホラー「シックス・センス」(1999年)を上げていたと思います。でも今は、迷いなく、先ほど(プレミアムシネマの録画)で観た、またまた黒澤明監督作品のクライムサスペンス「悪い奴ほどよく眠る」(1960年)を上げます。

これ以上無いほどに、ラストシーンで唖然というか、愕然とさせられました。ん・・・違うなぁ、この気持ち、今の世にも変わらず蔓延る社会悪の底知れぬおぞましさに対して抗った人間の末路を見せつけられた気持ちを表す言葉が見つかりません・・・

ただ、特にこれからの混迷の時代を長く生きることになる若者には是非観てほしいと思います。自分事として観てほしい、そしてあなたの心に深く問い掛けてほしいと思います。あなたならどうするのかを。

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