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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2018年12月2日日曜日

ウルちゃん、避妊手術を受けました。

ウルちゃんの話をします。
ウルちゃんに盛りが始まりました。生まれて9ヶ月ちょっと、体は大きく成長しましたが、まだノルンのように腰回りが膨らみ丸みを帯びるという変化がなかったものだから、盛りを迎えるのはもう少し先だとばかり思っていました。

獣医さんに相談に行くと、この体つきだと十分に成獣となっていて子宮も卵巣も出来上がっているだろうから手術には支障が無いとの説明を受けました。それで避妊手術を受けることにしました。

そして、木曜日に避妊手術を受けました。
手術前の半日は絶食、そして術日から一日は食事制限をしましたので、ウルちゃんはすっかり軽くなりました。次の木曜日、獣医さんに経過を見て貰いエリザベスカラーが外れたら、以前のような超おてんばで、タンスも一っ飛びするウルちゃんに戻ってくれること願います。

ウルちゃんが手術をした翌日の朝、庭の床机の上に干していたウルちゃん用のマットの中に、迷い子猫が寝ているのを見つけました。寒空の下、雨露の当たらないベッドを見つけたのでしょう。安心した様に眠っていました。窓を開け、外に出ると、その子猫は飛び起きて逃げていきました。でも逃げた方向を見ると、影からこちらを見ているのが見えました。我ながら感心できないことですが、マットの上に小袋の餌をそっと撒き、その場を離れると、子猫は用心しながらも、マットに戻り食事を始めました。

猫ちゃんは大好きだけど、ウルちゃん以外、いまのところ飼うことはありません。飼わないのに餌をやるとはとても非常識な行為だと思います。でもその時、ウルちゃんへ最大の愛情を注いでいたので、その子猫にも愛情のいくばくか与えずにはいられなかったのです。

そして想いを巡らしました。
世は空前の猫ブームです。でも飼い猫は、外に出してはいけないといいます。外に出すと、近所から苦情があったり、また事故や病気を貰う機会が増えてしまうからです。
そしてもう一つは、盛りを取り除くために去勢や避妊手術をおこなわなければならないということです。盛りになると大変です。甘ったるく甲高い声を昼夜関係なく出し続け、そこいら中に臭いを付け回ります。でも避妊をすれば、このような困った事態はなくなります。結局は、人間のエゴ、私のエゴなんだろうと思います。
でも、本当に避妊が強制的におこなわれる世の中になったどうでしょうか。
可愛い猫ちゃんは一代で終わります。猫の寿命は長くて20年、すると、その様な世の中になれば飼い猫も自由猫も20年で絶滅です。そしてブリーダーが繁殖する血糖の良いものだけが生き残っていくのです。それは優生学、選民思想がのさばるおぞましい世界だと思います。

でも今それも含めて、なにを選ぶか、選べる立場にあるのは人間だということ、忘れないでいたいと思います。

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