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差別の天秤

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2019年8月27日火曜日

ソウルシンガー さくまひでき を知る

日曜日、妻の日曜礼拝に付き合って竜野に行き、礼拝の間は竜野図書館で雑誌を読みながら待ちました。その後、霞亭で絶品のにゅうめんを頂いて、そして次の目的地、妻の眼科診察のためリバーシティーに行きました。
眼科診察を待っている間、二階からタワーガーデンで始まったライブを、最初はぼーっとしながら眺めていました。
弾き語りのイントロを聴いて、あれあずさ二号???あれ、狩人とちゃうやん、ソロで歌ってるやん、最初はこんな調子でした。でも、聴き惚れるギター演奏と、堀江淳さんばりの甘い歌声に、この歌手は誰だろう?とだんだんと興味を持って聴き始め、ラストで歌われたオリジナル曲には、喧騒で少し聞き取りにくい中で歌詞を必死に聴き取りました。
その歌は、老人ホームで余生を送る女性の秘めたラブストーリーが綴られていました。
戦時中、同い年の青年と恋を育み始めた16ページ、でも赤紙が青年を戦地に送り命を奪った17ページ・・・、と90歳の女性が恋人を失ってからの人生の節目節目の出来事を、まるで日記のページを捲るように回想します。そして回想を終えた女性は、静かに息を引き取り恋人の元へと旅立ちます。
19ページ、21ページ、28ページ、36ページ・・・と、繰り返される「ページ」のフレーズが、とても印象的で、心が優しい感動で満たされました。
歌手の名前は、さくまひできさんという御名前でした。
それからしばらくコーヒー店で時間を過ごしてから再びタワーガーデンが見える二階に戻ると、さくまひできさんの2回目のライブが始まるところでした。今度は音が聞きやすい場所で聴きました。トークの内容から、ライブ中心で全国を渡り歩いて20年以上活動されていることを知りました。だからでしょうね、観客の歌のリクエストを受けて昭和歌謡からフォークソング、最近の若者の歌まで、なんでもギターを演奏しながら歌われるのです。そして2回目のライブの最後もオリジナル曲でした。その歌は東日本大震災を乗り越えて頑張ろうとしている大切な一人ひとりの命を賛歌する歌でした。この歌も、繰り返される「命」のフレーズが印象的で、心に迫るものがありました。
そしてアンコールでライブ最後の歌、「隣の芝生は青く見えなかった」を聴きました。ご自身の家族の愛が、さだまさしさんばりに沢山の言葉で綴られていました。
さくまひできさんは、私よりも十ほど若そうですが、その歌、歌に込められたソウルは、私の心にドンピシャにハマりました。
ライブが終わって、手売りされていたCDを一枚買いました。CDジャケットにサインを貰い、短く会話をして握手して別れました。まじかで接したさくまさんは、千鳥ののぶさんによく似た、優しい雰囲気の方でした。

妻も、診察待ちの間、少しライブを聴いていましたので、感想などを話しながら帰路に着きました。
トークがちょっと早口やったな、おじいさんの耳にはちょっとしんどかった、とか
ほんまに優しさが溢れててたね、(勝手な解釈で)フォークシンガーよりもソウルシンガーや、とか
でもちょっと髪ばさばさやったな、とか、目が垂れ目やったな、サングラスかけてたら雰囲気がまた違ったね、とか

帰ってから、一本松連中にラインで、「17ページ」と「命、2011からのメッセージ」と「隣の芝生は青く見えなかった」のyoutubeアドレスを送ると、「なるほど」といちゃさんから返信がありました。

出会えて嬉しかったです。


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