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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2012年4月14日土曜日

『ボールを止めて、一点で打つ』、ファンタスティックなバッティング


ある野球のゲームを観ていて、ふと思ったことがありました。
その試合では、攻撃側が尽く進塁打を決めたのです。投手の球はあまり速くなく、打者はしっかりと球筋を見てセオリー通りに打ち返していました。
そして
『彼らは今、ボールが止まって見えているのか』
と思いました。

メジャーリーガーの中でも一握りの強打者の、その打撃シーンを見ると、点でボールを捉えている、と実感します。
今年日本で開幕戦を行ったアスレチックスのセスペデス選手は、マリナーズとの第二戦でセンター右横に突き刺さるホームランを打ちました。その打席のスーパースローには、投球がホームベースに掛かる直前に、セスペデス選手が反応、驚異的なスピードで降り押したバットで、ボールをヒットするシーンが映っていました。
『彼らは、ボールを止めることができる』
そう実感しました。

好打者、強打者は、よくこんな言葉を残します。
『球が止まって見える』
『球の縫い目が見える』
と。
そして対する投手は、
『投げるところがない』
と白旗を揚げるのです。

ボールをヒットするその時、その瞬間、
彼らは、ボールを止めて見ているのです。
『ボールを止めて、見る』
それは、驚異的な集中力と動体視力、反射神経、瞬発力の成せる神業です。
そして、驚異的なスイングスピードを持って、ボールを待ち、呼び込み、一点で仕留めているのです。

バッテング技術論、向上論はごまんとあります。
選手の体力、状態に応じて、試合状況に臨機に対応するために身に憶えさせなければならないスキルです。
でもその先、究極のバッテングは、
『ボールを止めて、一点で打つ』
ことだと思います。とてもシンプルです。
このような状態を作る事は、誰でも可能です。
集中力を高める
動く物体をしっかり追跡する
そして何より大事なのが、素振り。
体に負荷のない、そして最大の力を放出できる打撃で一点を捉えるイメージを持って素振りをするのです。昨日より今日、今日よりも明日、速くスイングできる様に訓練する。それは集中力と反射神経、瞬発力の訓練でもあります。
それが叶ったならば、打席で余裕が生まれます。
スイングの自信と、心の余裕が
『ボールを止めて、一点で打つ』
を可能にするのだと思います。

さあ、野球少年達よ、
表に出で、バットを振ろう。
最高の強打者を目指してバットを振ろう!

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