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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2014年7月12日土曜日

耕太郎の高校野球が終わりました。

試合が終わり、球場の外で3年生部員ひとり一人が心中を言葉に代えてスピーチしました。耕太郎は嗚咽しながら
「人一倍努力すれば、報われる」
俺らは努力が足りなかった、お前らはもっともっと努力すれば、きっと強くなれる
後輩に向けた精一杯の伝言であったと思います。

努力はしました。高校に入ってからも、一所懸命野球に努力したと思います。
でも、努力して身に着けた力も技術も、本番で発揮できなければ、自分の望むものを手にする事は叶いません。良い報いに辿り着ける事はできません。
そして人間、一番悔しい事は、大一番で力を発揮できず、為す術もなく敗れる事です。
耕太郎にはこの悔しさを、しっかりと心に刻んで欲しいと思います。
そして、何故に力が発揮できなかったのか、しっかり考察して欲しいと思います。
理由を見つけて、原因を見つけて、それを克服して欲しいと思います。

私自身、この様な悔しさは何度も経験しました。その経験から二つ、伝えたい事があります。
一つは
行き当たりばったりの努力は、何も蓄積されない、という事です。
大切なことは、
まず、しっかり目標を見据えて、階段となる一つ一つの努力項目、達成項目を明確にする事、そして、自ら描いた階段を一段一段踏みしめながら上る事です。
一つの階を上って得た力が次の階を上る力となります。それが力の蓄積です。力は持続し続けます。だから決して不安で後ろを振り返ってはいけない。後ろを振り返るのは撤退する時、と覚悟を決めなければいけません。
そしてもう一つは
勝負の直前、そして勝負の時
自分は努力をやりきった、後は天命に委ねると開き直る事です。
そして、ひたすら真剣勝負する相手のみ見据えて、剣を交え続けるのです。決して油断をしない、諦めない、相手のみを見続けるのです。剣を交え続けるのです。
剣を交える時間は、努力をしてきた道のりに比べれば一瞬です。
その一瞬を心を尽くして戦い続けるのです。
勝敗は時の運です。でもこの時間を、この至福の時間を楽しめた者に、勝利の女神は微笑むのだと実感します。

耕太郎へ
ひとまず、お疲れ様
一ファンとして野球を楽しませてくれた事、感謝します。
でもこれからが人生の本番です。野球に努力し続けた事は、きっとこれからの人生に生かされます。
生かさなければいけないと思います。
明るく茫洋な気質をいつまでも大切にして下さい。
仲間を、友人を、師を大切に
礼節を大切に
野球を大切に

家族として、親として、君の活躍を願っています。

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