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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2015年7月22日水曜日

ある雨の夜の出来事

ある・・・といっても、今日の深夜の出来事です。
二日前から、川向こうで子猫の鳴き声が聞こえてきました。
可哀相に思ってもどうしてやることもできません。
ただ、元気で育てと祈るばかりでありました。

台風11号が去ってからも、毎日おかしな天気が続きます。
大風が吹いたり、大雨が降ったり、はたまた強い日差しが照りつけたり
屋外は厳しい天気が続きます。

そして今日の深夜です
母性に目覚めたノルンが窓から離れぬのを見て
娘は不憫に思い、いても立ってもいられなくなったのでしょう、
雨の降る中家を出て、子猫を一匹連れ帰ってきたのです
それは生まれたばかりの子猫でありました
ノルンのキャリーバッグに毛布を惹いて子猫を寝かしますと
ノルンは側から離れずにずっと見守っていたと云います。
でも子猫はまだ他にもいたのです。
外からまだ鳴いて呼ぶ声がするのです
妻に諭されて、娘は子猫を家族の元に返しに行きました。
子猫の家族は、暗がりから出て子猫を迎えに来ました。
幼い家族が、これからどうして生きていけるのか
考えるとただただ切なく思います。

ノルンが家の家族の一員となって二年が経ちます。
人間でいえば24,5歳の娘盛り、
さかりの時期になりますと近所に住む野良猫(以前はきっと飼い猫であったと思います)三匹が代わる代わる訪れます。
そしてノルンも、甲高く甘い鳴き声を昼夜を問わず発するようになりました。
そして先日、ノルンがさかりになっても興奮しないよう、また外にでても決して妊娠しないよう避妊手術を行ってもらいました。ノルンには可哀相なことをしたと思いますが、でも家猫として飼い続けるためには仕方がなかったとも思っています。
そして首にまだカラーを巻いて、お腹には大きな術跡を残しながら一週間が過ぎました。
そこにこの度の出来事です。
娘や妻の心苦しさが、とても切なく思います。

子猫たちは、近くの小学校の通学路にいたと云います。
想像するに、飼い猫が子供を産んでしまったために、またもらい手も見つからないために
やむなく子猫に手をさしのべてくれる人が現れるのを期待して、通学路に置き去りにしたのとではと思います。
その飼い主の心苦しさにも、とても切なく思います。

一つの命は地球より重い、と云いますが
こんな小さな命さえ、私には簡単には救えない
私たちには簡単には救えない
そんな当たり前の事が、身に染みた雨の夜となりました。

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